攻殻機動隊を見た。たくさんシリーズがある中の、アニメシリーズ第1期、STAND ALONE COMPLEX。
まさかの1話完結型。
なんというか、こう…一つ大きな目的やら敵やらがあって、そこを大筋として物語が流れていくような構成だと勝手にイメージをしてしまっていた私にとって、2話目を見た時の衝撃は結構大きかった。「え?全く違う物語始まった?」というような具合。
ひとまず言いたいことは、声優さんがとっても素敵だということです。
田中敦子さんの艶やかで芯の通った声をずっと聞いていたい。かっこいい…他にも大塚明夫さん、山寺宏一さんなど、絵がなくても(もちろん絵あってのアニメです)物語の持っているパワーが伝わってくるような声と演技です。たまらないです。
正直、ストーリーは中盤あたりまでほとんど難しくて???だった。何回も何回も見直して、色々考えて、、、ってしたいなという気持ち。そういうの大好きだ。
だがね、急にわかりやすくなるんですよ。
私は観ていて悔しかったんですよ。
それまで「んん〜難しい!専門的フレーズが多くて入ってこない!でも楽しい、作者の表現の意図とか、このアニメが作られた時代のこととか、考えたい!」だったのが急に「タチコマ、お前…」「バトー…おまえの戦争は、おまえがちゃんと終わらせていたんやな…」てな具合に、頭から心にシフトチェンジさせられたんですよ。
たまんねーな、たまんねーよ。と心の中のリトル桃城武も言ってます。
機械と人間、デジタルとアナログ、ゼロと神の概念。の、混ざり合いというか…
攻殻機動隊の世界ではおおよそ人間がすでに電脳化というものを成し遂げていて、脳以外を全て機械にしてもその人としての意識を保っていられるし、機械も機械でほぼ人間やそれは!というぐらい人間ライクなものから戦闘用の超超高性能なものまで作られることが可能。
タチコマっていう戦闘用の機械がね〜良い役なんですよ〜〜〜もう〜〜〜
私は言える。1期の主人公はタチコマであると。
機械に自我が芽生えて、、みたいなストーリーは割と少なくないと思うけれど、攻殻機動隊1期で描かれるタチコマのストーリーは他のそれよりももっと緩やかで、確実で、美しいなと思う。
だし、そんなタチコマと公安9課(作品のメインキャラが集う組織)の人々との関わりも本当に絶妙。
限りなく人間らしい、だが決定的な部分が人間でない。そんな感じ。そこの描写が恐ろしくもありおもしろおかしくもある。すごくないですか?なんでそうやって描けるんだろう、かっこいい。ぜひ15〜16話を観てみてね。これを読んだ誰かさま。
15話でおおんタチコマ、、( ; ; )となった後、16話の冒頭で「え、アッ、、。こいつら機械だ、、、そうだったわ」となります。落差が楽しかった。
25話のタチコマもすごく良かった。でも、でも、25話はわたしタチコマにかまってられなかった。(誰)
あの回は、
少佐!?バ、バトーさん?!なになになに!?どゆこと?!教えてねえ、誰か_____________
↑これです。なんなん。なんなんこれ。これなんなん。
ありがとう___________
つまり、少佐と笑い男はタチコマってことです。は?